横浜隼人中学・高校(瀬谷区阿久和南)の女子卓球部が共に全国選抜大会の団体戦に出場する。中学は28日から島根県、高校は25日から滋賀県で行われる大会で、同校初となる「日本一」へ向けた戦いに挑む。
中学女子卓球部(渡邉時恵監督)は13年12月、神奈川県中学生卓球大会で優勝。選抜への切符を勝ち取った。同様に高校卓球部(岸昌宏監督)も、同年12月に行われた関東高等学校選抜卓球大会で優勝。関東1位として全国へ乗り込む。
中学は11年連続、高校は8年連続の出場と、県内では圧倒的な成績を残す女子卓球部。コーチとして指導に当たる小林秀行さんは、強さの秘訣を「練習」だと前置きした上で、「質と量をバランスよく練習するのはもちろん、日本一になるには1日5時間、世界一なら7時間の集中した練習が必要」と話す。部員全員が家からの通学で、中には埼玉など遠方から通う部員もおり、練習時間確保の問題は常に付きまとう。通常授業の日は約4時間、不足する分は土日や毎月行う合宿で補っている。高校卓球部主将の美濃口千夏さんは「練習はきついのはきつい。一人ひとりが努力して、集中力がないときにどう取り組むかだと思う」と語る。
部員全員で歩む
中間一貫校の特性を生かし、6年間という長いスパンの中で先を見据えた育成を行えるのも強みだ。現在の部員数は中学が11人、高校が10人。中学生と高校生は毎日、一緒に練習を行う。全員で強くなることが同部の方針だ。「入部した子は全員強くさせる」「みんなで強くなって、みんなで勝つ」と指導陣は口を揃える。また、準備や片づけ、掃除などに最上級生である高校3年の部員も率先して取り組む。小林コーチは「部活動は人間形成の場でもある。勝利を求める中で、感謝する心や礼儀作法等も教えるよう意識している」と語る。中学卓球部主将の笹尾明日香さんは「常にムラなく頑張る高校生の先輩たちに引っ張られている。自分たちもしっかりとしないと」と思いを口にする。
大会を間近に控え、美濃口さんは「去年達成できなかったベスト4以上を目指す」と力を込める。さらに笹尾さんは「昨年準優勝したときは、準決勝の激闘が決勝に響いた。今年はしっかりとやりたい」とまだ見ぬ頂きを見据える。
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