4月5日に開所する交流拠点を運営するNPO法人「オールさこんやま」理事長 林 重克さん 左近山在住 70歳
住みよいまちへ 舵をきる
○…「さぁ、いよいよこれからだ」。長年、構想していた福祉活動拠点の開所を間近に控え、自然と気持ちも前へ向かう。左近山ショッピングセンター内の空き店舗を活用した「ほっとさこんやま」は、子育てや高齢者支援を行うほか、カフェとしての役割も。「やっとここまでこぎつけることができた。これからは住民に育ててもらいたい」と愛情もひとしお。住民をつなぐ場所が、まもなく完成する。
○…左近山連合自治会の会長を9年務める。それ以前は事務局長として18年間、連合自治会を支えた。1960年代から開発が始まった左近山地区。まちは移り変わり、現在は3代目が育つ時代に。新しいまちが「ふるさと」となっていくのは喜ばしいが、同時に進むのが高齢化。「高齢者をどう支援できるか」―。ずっと頭の中で考えてきたものが、「交流拠点の開所」というかたちで具現化しようとしている。「今までたいしたこともできなかったけど、多くの支えもあって、やっとそれなりのことができたかな」と笑顔を見せる。
○…札幌出身で、大学進学を機に上京。卒業後は貿易関係の仕事に就き、輸出入品の鑑定・検査などに携わった。「スムーズに貿易を進める」という使命感のもと、職務に没頭。「仕事人間だった」というが、左近山に居を構えてからは自治会活動にも積極的に参加した。ソフトボールサークルにも所属していて、仲間にも恵まれた。ソフトボールは今も続けている趣味のうちのひとつだ。
○…「現役時代より忙しい」。旭防犯協会会長や旭警察署協議会会長など多くの役職をもち、連日会議などで予定はぎっしり。地域活動に勤(いそ)しむ所以(ゆえん)は、「何なんだろう、よくわからない」と、多くは語らない。左近山に住み、自然に地域に入り込み、今日まで「地域を良くしたい」という一心で進んできた。「住んでいてよかった」と自身が思えたまちの良さを、次世代に伝えていく。
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