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旭区版 掲載号:2014年8月28日号 エリアトップへ

ズーラシアにも提供したトピアリーの制作者である 伊藤 常子さん 港北区在住 77歳

掲載号:2014年8月28日号

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夫に支えられ吹き込む命

 ○…樹木を動物やキャラクターなど様々な形に刈り込んで仕上げるトピアリー。ズーラシアに並ぶペンギンやゾウなども手掛けている。多くの人がかわいらしい動物の作品の前で写真を撮っていく同園の人気スポットの一つ。「子どもたちや家族連れなど、みんなが見て喜んでくださっているようで、嬉しいです」と笑顔で話す。

 ○…もともとは農家だったが、40年ほど前に、夫と2人で造園業を立ち上げた。夫が多忙で家を空けることが多く、畑の手入れがままならなくなっていた。「伸びきっている樹木をみて、『よし、何かやってやろう!』って気持ちがあふれてきました」。父がやっているのをみて、トピアリーを知っていたことから、夢中で作品を作りあげた。その活動が徐々に評価され、テレビに取り上げられることも。「夫には本当に自由にさせてもらって。展示などに出すときは、トピアリーの移植も手伝ってくれました。たくさん支えてもらいましたね」と4年前に亡くなった夫に感謝の意を見せる。

 ○…和紙で作った人形作りも趣味の一つ。大河ドラマになぞらえた名場面をかわいらしい人形で表現。自宅敷地内の別棟に飾ってあり、こちらも評判になっている。宝物は夫に撮ってもらった人形の写真のアルバムだという。「あんまり何も言わない人でした。だけど、初めてテレビに出た時、『トピアリーで出してもらって、人形でも出してもらったらすごいな』ってチラッといったんです」と照れ臭そうに目を細める。その一言が今でも創作意欲に火をつけ続ける。

 ○…造園業は今では、2人の息子と2人の孫が引き継いでいる。毎朝、庭を箒で掃くのが自分の仕事だという。「人にやれやれと言われるのが嫌いなんです。自分の役目だと思えば、楽しくできる。元気の秘訣です」と話す。「ずっと好きにさせてもらいました。周りの人たちに本当に感謝しています」

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