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旭区版 掲載号:2014年11月6日号 エリアトップへ

プロ野球ドラフト会議でオリックス・バファローズから2位指名を受けた 宗 佑磨(むね ゆうま)さん 横浜隼人高校3年生 18歳

掲載号:2014年11月6日号

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感謝を胸に 一歩踏み出す

 ○…「ほっとした気持ちはあったけど、びっくりした方が大きかったです」。身体能力に秀でた俊足好打の遊撃手として、オリックスから2位指名を受けた。地元の選手のみで戦う同校野球部にとっても、10年ぶり2人目のドラフト指名。メールや電話は約300件あり、ドラフトの翌日登校すると、黒板には「宗君おめでとう」のメッセージが。周囲の祝福に「すごく嬉しかった」と笑顔を見せる。

 ○…関西から東京に引っ越した小3まではサッカー少年だった。しかし、「新しい学校にサッカー部がなくて。友達が野球部で、体験に行ったらすごい楽しかった」と、白球を追いかける日々が始まった。鎌倉に移り、玉縄中時代は軟式野球部に所属。投手や内野手でプレーするも、大舞台には縁がなかった。「甲子園で、笑顔でプレーする隼人を見て楽しそうだなと思ってた」と横浜隼人高校に進学。当初、人数の多さなどに戸惑ったが、1年秋にはレギュラーに。今夏の大会では膝の故障を抱えながらも、ベスト4入りに貢献した。

 ○…3学年で約150人が所属する硬式野球部。「団結力が強くてみんな仲がいい」。プレー中も絶えずお互いに声を掛けあう。着替えや食事の時間には、「他愛ない話がすごく盛り上がったりして。それで怒られたりもするんですけど」と高校生らしい一面も。恋愛に関しても「そもそもできないですし、禁止されているので。あんまり考えたことないです」とはにかむ。

 ○…父はギニア出身。幼少時に両親が離婚し、母一人、子一人の二人三脚で歩んできた。来年からは母の元を離れ関西での生活となるが「昔住んでいたので。関西弁は忘れちゃいましたけど」と不安はない。「先のことはあまり考えずに、目の前のこと、自分のできることをしっかり集中してやりたい」と、性格そのままに謙虚な姿勢を崩さない。「お金は母に渡します」。母への、周囲への感謝を胸に新たな一歩を踏み出す。
 

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