岩手県出身のプロボクサー・八重樫東(やえがし あきら)さん=中希望が丘在住=らが6月6日、岩手県大槌町への復興支援の一環として二俣川駅前で募金活動を行った。これは、地元の復興を願う八重樫さんと瀬谷区のボランティア団体「三陸沖に瀬谷丸を!」実行委員会(露木晴雄会長)が協力して取り組んだもの。寄付金を基に購入した漁船の照明器具は、翌7日、八重樫さんらにより現地に届けられた。
「募金の協力をお願いします」――。突然、二俣川駅前に現れた元ボクシング世界王者を前に、大勢の人が足を止める。募金活動は初めての経験という八重樫さんは「色々な世代の方が募金に協力してくれた」と活動について話す。また、八重樫さんが持つ募金箱に募金をした二俣川在住の親子は「ボクシング好きのパパに自慢できる」と嬉しそうに話した。
瀬谷丸に照明器具を
今回の活動は「被災地のために何かしたい」という、八重樫さんの思いから始まった。取り組みを進める中、八重樫さんが知人を介して知り合ったのが「三陸沖に瀬谷丸を!」実行委員会だった。
同委員会は、瀬谷区の若者らが復興支援で訪れた大槌町で、現地との交流が始まり結成。瀬谷区民らから寄付金を募り2013年、震災で漁船を失った大槌町の新おおつち漁協に定置網漁船「瀬谷丸」を寄贈した。その後も復興を通じた、交流の輪が広がっている。また、現地では「瀬谷丸で漁を行う時に、照明器具がなくて不便」という声があることを知り、今回、照明器具の費用を集めるための募金活動が行われることになった。八重樫さんは、全盲の人が募金をした場面を思い出し「自分も大変なはずなのに、とても心が打たれました。機会があればまたやりたい」と今後の活動についても意欲を見せた。また、露木会長も「瀬谷丸を通して復興活動を続けていきたい」と思いを話す。
今回集まった寄付金で購入した照明器具は、募金活動翌日の7日に八重樫さんらによって直接、大槌町に届けられた。
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