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旭区版 掲載号:2015年9月25日号 エリアトップへ

開所10周年を迎えた「ほっとぽっと」拠点長を務める 川田 剛 さん 東京都町田市在住 59歳

掲載号:2015年9月25日号

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共に歩み、創った10年

 ○…精神障害者の生活支援拠点「ほっとぽっと」=鶴ヶ峰=が開所して、今年で10年。同拠点では、地域との交流の場としてギャラリーやコンサートなど文化活動を継続して行ってきた。「10年かけて、創ってきました」。感謝の気持ちを込め、9月26日には記念行事「共に歩み、創る」を開催する。その名のとおり、障害を抱える当事者、家族、スタッフ、地域―。さまざまな人たちと共に歩んできた。

 ○…同拠点は、各区に1つある精神障害者生活支援センター。当時は地域から「気味が悪い」と言われ、緊迫した空気が流れたこともあった。「でも、思ったことを言ってくれるのはありがたい。意見をぶつけてくれるからこそ、自然な関係が続けられる」。まだ充分な理解を得られているとは言えないが、「以前に比べ、距離が近くなった」と実感している。

 ○…「人間関係を築くのは、本当は苦手なんです」。そんな性格ながら今の道へ進んだのには、軽度の脳性まひの妹の存在がある。軽度のため、見た目には障害があるとはわかりづらい。そのため、「彼女も周囲の理解を得られない悩みを抱えていた」。中学生のとき、「私のことを分かってない」と言われたことがあった。「それが、ずっと引っ掛かっていて」と振り返る。理系の大学に進むも、障害者の支援にまつわる職に就くことに決めた。「当事者のことを理解しているような気がしても、妹の言葉で思いとどまります。妹には感謝しているんです」と話す。

 ○…「拠点長という感じはしない」とスタッフは笑う。拠点長ではあるが、「川田さん」と呼ばれ、目線はいつも周りと同じだ。「自分はまだまだ。周りの方が支えてくれている」と感謝を口にする。10年の節目を迎え、「もう一回、原点をしっかりと見据えたい」と気を引き締める。「そう簡単なことではないけど、『共に歩む』ということが一番大事。『共に歩もう』という気持ちを持ち続けたい」と先を見た。

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