神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
旭区版 掲載号:2015年12月17日号 エリアトップへ

かながわ子ども・子育て支援大賞を受賞した「アレルギーを考える母の会」代表を務める 園部 まり子さん 本村町在住 

掲載号:2015年12月17日号

  • LINE
  • hatena

”適切な医療”へ橋渡し

 ○…アレルギーで苦しむ子どもが適切なサポートを受けられるよう、各地で学校や保育所などの職員を対象に研修や講演会を開く。神奈川県との協働・委託事業としては7年目を迎え、約14000人が研修を受けてきた。「どこにでもアレルギーの子はいる。アレルギーの理解が広がるきっかけになればと続けてきた」と振り返る。全国を飛び回り、多忙を極めるが、疲労感を全く感じさせない。

 ○…同会では研修会などで理解を深めてもらう活動とともに、当事者の相談にも応じる。その中で、終わりのない治療に困り果てた人にたくさん出会ってきた。「ガイドラインに基づく適切な医療の普及が遅れている。だからこそ、適切な医療への橋渡しをしたい」と力を込める。「アレルギーはコントロールできる。医療機関や学校、保健センターなど社会全体で支える仕組みづくりが必要」と訴える。

 ○…次男は生後2カ月でアトピー性皮膚炎を発症し、その後も食物アレルギーや喘息、鼻炎、結膜炎と症状が重くなっていった。「周囲の理解は少なく、私自身が責められることもあった」。しかし、8歳のとき、かかりつけ医の紹介により専門医と出会ったことで、症状は劇的に改善。その体験をもとに、救急外来で知り合った旭区と保土ケ谷区の母親たちと1999年に同会を立ち上げた。「鶴の恩返しじゃないけど、苦しんでいる人に知ってほしかった」。子を思う母親の苦しみや喜びが、活動の原点だ。

 ○…活動日は365日。相談があれば、すぐに対応する。「一刻も早く普通の暮らしにしてあげたいから。適切な医療があれば、地獄の苦しみもなくなる」と意志を貫く。正直なところ、16年も会が続くとは思ってはいなかったという。しかし、ここまで来られたのは、相談者からの喜びの声があったから。「こんなによくなりました」という手紙や元気な姿の写真。「これがあるから、やめられないんです」と笑顔を見せた。

旭区・瀬谷区版の人物風土記最新6

村田 浩一さん

25周年を迎えるよこはま動物園ズーラシアの園長を務める

村田 浩一さん

旭区上白根町在勤 71歳

4月11日

朝木 秀樹さん

横浜隼人中学・高等学校の校長に4月1日付けで就任した

朝木 秀樹さん

阿久和南在勤 61歳

4月4日

真山(さのやま) 英二さん

一般消費者向けのセミナー「失敗しない老人ホームの選び方」の講師を務めた

真山(さのやま) 英二さん

二俣川在住 50歳

3月28日

乾 充さん

4月1日付で横浜市旭区民文化センター・サンハートの館長に就任する

乾 充さん

二俣川在住 60歳

3月21日

志澤 希久子さん

古着や古布をリサイクルするファイバーリサイクルネットワークの副代表を務める

志澤 希久子さん

今宿在住 85歳

3月14日

牟田 茂男さん

福島第一原発事故を題材に、絵本の原画展を開催している

牟田 茂男さん

善部町在住 73歳

3月7日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 7月20日0:00更新

  • 6月22日0:00更新

旭区・瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook