自閉症のミュージシャンとして活動する小柳拓人さん(21)の演奏と母親の真由美さんによる講演「旭区地域生活支援フォーラム・特異を得意にかえて」が12月12日、旭公会堂で開催された。旭区社会福祉協議会主催。
拓人さんは年間30回を超える演奏活動を行い、2013年には「ピョンチャンスペシャルミュージックフェスティバル」でクラシック部門の1位に輝いた。
当日のコンサートでは「見上げてごらん夜の星を」や「トルコ行進曲によるコンサートパラフレーズ」、「そりすべり」などを含めたクリスマスソングメドレーなどを演奏。来場者は力強くも美しいピアノの音色に聞き入っていた。
見方を変えると「才能」
真由美さんは拓人さんの歩みを当時の写真などを使いながら紹介。拓人さんは幼少時から多動で言葉の遅れもあったが、音楽が流れると落ち着きを見せたという。5歳からピアノ教室に通い始めると、時間通りに反復練習を行い、みるみるうちに上達した。真由美さんは「『同じことを繰り返す』『スケジュール通りにしたい』など自閉症の特異は、見方を変えると得意なことで、才能になる」と語った。拓人さんは現在、「得意」を生かし、パソコンデータ入力の仕事に就いている。
来場した向山弘子さんは「お母様がとても前向きで、一つひとつのことに努力が感じられた。拓人さんの才能を引き出してあげて花が開き、素晴らしいこと」と話していた。
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