横浜港客船フォトコンテストで準特選に選ばれた 増田 典子さん 鶴ヶ峰在住 54歳
港の風景を切り取る
○…飛鳥IIと海王丸が並ぶ、横浜の夏の朝を写した一枚。横浜港客船フォトコンテストにはこれまで5回挑戦してきたが、入選には届かなかった。しかし、6回目にして、ついに準特選に選ばれた。「そろそろやめようと思ってた。びっくりしたけど、本当にうれしい」と初入選を喜ぶ。ほかの入選作品は「どれもレベルが高く、刺激になる」。周囲から学びとり、さらに自己を高めていく。
○…ほかのフォトコンテストには応募したことはない。それは、「横浜港の船が好きだから」という理由に尽きる。山下公園や大さん橋、赤レンガ倉庫などさまざまなポイントから見える船を独自の視点で切り取っていく。今回の作品も入港情報を調べ、帆船と客船が同時に入る日を狙った。「いつもは応募する作品に悩むけど、今回はすんなり決まった」。数ある中から選び出された一枚は、輝かしい称号も連れてきてくれた。
○…中区出身。子どものころから横浜港は身近な存在で、本牧ふ頭が造られていく様子も、その目で見てきた。「当時から海を見るのが好きだった」と振り返る。横浜を離れたこともあったが、その時に改めてハマの魅力を再認識した。「横浜は古いものも新しいものもある。ずっと見てきた、大好きな街」と笑みがこぼれる。「横浜はどんどん変わっていく。5年後、10年後の動きが楽しみ」と横浜への思いは熱い。
○…高校生のときに興味を持ち始めたカメラは、今でも大切な趣味のひとつ。「あ、これいいな」という感覚に任せ、シャッターを切る。中でも、船の撮影はライフワークで、仕事の休みを入港予定に合わせるほど。「そんなに来るわけではないので、入港予定を調べるのは欠かせない」と情報収集には余念がない。「時間ができたら、写真集みたいにしてまとめたい。今は素材を集めている段階だから、それは老後の楽しみにしておきます」といたずらっぽく笑った。
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