NPO法人若葉台 「24時間見守り施設」開所へ 赤枝病院と連携し活動
若葉台団地に今春「地域交流拠点ひまわり」が開所する。運営はNPO法人若葉台(白岩正明理事長)。赤枝病院(須田雅人院長)=上川井町=と連携し、団地に住む高齢者の24時間見守り業務や住民の生活支援などを行う。開所式は3月17日(木)に行われる予定だ。
「生活支援センター・ボランティアセンター」「多世代交流拠点」「居宅介護支援事業所・訪問看護事業所」などの機能を持つ同施設。施設の目玉となる活動は、「生活支援センター」が中心となって行う、高齢者の24時間見守り業務だ。同事業は会員制(1カ月500円)。登録をした会員に対して【1】電話などによる定期的な安否確認【2】介護予防につながる健康づくり事業【3】緊急時対応【4】(緊急時に備えた)住戸の玄関鍵の預かり、などを行う。ほかにも高齢者の家事支援などを行う有償サービスも実施する。業務は、同法人のスタッフと登録されている地域のボランティアが行う。特に緊急時については、電話による要請があった際、ボランティアスタッフが自宅に駆け付け、必要な応急対応を取るとしている。
「居宅介護事業所・訪問看護事業所」には、ケアマネージャー(介護支援専門員)や赤枝病院のスタッフが常駐。窓口では「要介護認定」の申請代行や、居宅サービスの計画作成などを行う。また、ケアマネージャーと主治医が連携し、自宅で療養生活を送る人に対して、訪問看護も実施する。ほかにも、施設内にはテーブルなどが設置され、住民同士が交流できる場所として開放される。
施設の運営を行うNPO法人若葉台は2009年に設立。これまで、若葉台団地内に住民同士の交流スペースや、子育て支援施設、地域作業所などを開所、運営している。
住民の助け合い、必要に
同事業のきっかけとなったのは、12年に(財)高齢者住宅財団が若葉台団地を対象に行った、団地再生を目的とした調査。調査結果から「要介護状態になる前の人を支援するサービスは充実しているが、介護認定を受けた人に対しての医療や介護などを支援するサービスは不足している」ことがわかった。これを受けて同法人は医療機関や若葉台連合自治会、同住宅管理組合協議会などと話し合いを重ね、施設の設置にいたった。今回の開所について、白岩理事長は「ようやくスタートに立ったという気持ち」と話した。
ボランティアスタッフの協力が欠かせない同事業。同法人はこれまでボランティアを養成する取り組みにも力を入れており、現在60人ほどが同法人に登録されている。白岩理事長は「助けられるだけでなく、地域住民がお互いに助け合うという思いが大事」と語る。団地の高齢化については「今後も高齢化はどんどん進んでいくでしょう。しかし、高齢者がたくさん住んでいるから大変な街だ、とは言われないようにしたい」と意気込みを話した。開所前の問い合わせは同法人【電話】045・744・7811へ。
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