国土交通省「交通政策審議会」の小委員会が4月7日に行われ、東京圏の鉄道整備の方針を示す答申案がまとまった。県内の鉄道では、中山駅から二俣川駅方面に延伸する「横浜環状鉄道の新設」など、6路線が地域の鉄道ネットワークを形成する上で「意義あるプロジェクト」と位置付けられた。
同答申は、東京圏の2030年ごろの鉄道のあり方をまとめたもの。2000年の答申以来、16年ぶりとなる。
横浜環状鉄道は「鶴見」―「日吉」―「中山」―「二俣川」―「東戸塚」―「上大岡」―「根岸」―「元町・中華街」を結ぶ路線。同計画は00年答申にも盛り込まれており、15年までに全線で「整備着手することが適当」と位置づけられていた。現状では「日吉」―「中山」間が08年に、市営地下鉄グリーンラインとして開業している。
横浜市は14年2月、「横浜市における鉄道を軸とした交通体系について」と題した鉄道計画の取りまとめを作成。横浜環状鉄道の事業化検討などに取り組んでいる。今回の答申案を受け、横浜市都市整備局担当者は「答申案に盛り込まれたことは喜ばしいこと。今後、事業性を高める検討など、長期的に取り組んでいきたい」とする一方、「市としてはまずは3号線(ブルーライン)のあざみ野から新百合ヶ丘への延伸の早期事業化を進めていく」と話した。
「早期実現目指す」
横浜環状鉄道の延伸に関し旭区内ではこれまで、区自治会町内会連絡協議会(佐々木明男会長)や地元選出議員らが、林文子市長や菅義偉官房長官らに対し事業の早期実現に向けた要望書を提出するなど、事業化に向けた働きかけをしてきた。今回の答申案を受け、佐々木会長は「まだ、先は長いと思うが少し前に進んだ。着工日がいつになるかが課題。早期実現に向け、引き続き活動を続けていきたい」と話した。
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