若葉台のまちコンイベントを主催した「若葉台シングルの会」代表を務める 根本 幸江さん 若葉台在住 64歳
地域でつくる幸せの種
○…若葉台のまちコンは、ほかのそれとは一味違う。今回の舞台は、廃校になった旧若葉台西中学校の一室。天井から赤ちょうちんがぶら下がる、１日だけの居酒屋がオープンした。遊び心がつまった演出に「昔、自分たちが学生だったころを思い出して楽しんでもらえたら」と笑顔を見せる。「おせっかいおばちゃんと言われるかもしれないけど、皆さんの楽しんでいる姿が見られて嬉しい」
○…以前から団地で独身の子を持つ家庭が少なくないこと感じていた。「男女の出会いの機会が少ない若葉台で出会いの場を作ってはどうか」。そんな提案に周囲が背中を押してくれた。思いに共感してくれる仲間と、今年５月から同団体を立ち上げ、イベントを企画する。「地元の人が企画しているので、安心して参加してほしい」。少しでも団地住民の交流の場になればと願う。
○…長年にわたり、自分なりのやり方で地域活動に関わってきた。地域に関心を持ったきっかけは、団地のコミュニティ紙の編集に携わったこと。「文章を書くのが好きだったから」。業務の過程で地域を良くしようと活動する人の多さに驚いた。「地域活性化のための素晴らしい取り組みを、もっと住民の皆さんに知らせたい」。同紙での経験を生かし、新たに５年前からは有志とともに地域情報を掲載する「わかば通信」の発行を始めた。団地内のイベント情報などを掲載した同誌は周囲からの評価も高い。「自分が書いた記事がきっかけで団地のイベントに参加したといった声を聞くとやりがいを感じます」
○…茨城県の生まれ。大学を卒業後、都内の銀行へ就職。結婚を機に若葉台団地へ入居した。「緑が多くて住みやすい」団地が大好きだ。団地の今後のためなら「やれることは何でも協力したい」と話し、積極性は人一倍。それでも決しておごらない。「協力してくれる皆さんの存在が本当にありがたい」。周囲からの応援がさらなるエネルギーになる。
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