旭区版 掲載号:2017年2月16日号
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活動15周年を迎える読み聞かせグループ「ももいろタンポポ」の代表を務める

大高 智佐子さん

市沢町在住 77歳

「優しさ」心に絵本をめくる

 ○…左近山地域ケアプラザをはじめ、区内の保育園や高齢者施設などで絵本の読み聞かせを行う活動を、メンバーとともに15年間続けてきた。現在も月に10回程度、子どもたちの前で絵本の表紙を開く。活動を通じて子どもたちに伝えたいのは他人を思いやる「優しさ」だ。「小さい子どもたちが真剣なまなざしで、聞いてくれる姿を見ると、嬉しい」と活動のやりがいに笑みをこぼす。

 ○…孫がいないこともあり、幼い子どもが可愛くて仕方ない。彼らとのふれあいは、自身にとって大きなエネルギー源だ。「私、本当に子どもが好きで」と笑いながら振り返るのは、よくある電車内のこと。「目の前に赤ちゃんが座ったりすると、すぐに仲良くなっちゃうんです」。そんな小さな出会いのために、バッグの中には、常に折り紙などの遊び道具が入っている。「電車を降りるころには、赤ちゃんも自分も笑っていて。笑顔に力をいただいています」

 ○…「優しさを伝えたい」。活動の信念には、辛い過去の影がある。大阪で生まれた後、すぐ中国へ渡った。時は戦中。ある日、ソ連兵が家を襲い「銃口を突き付けられた」。家の中をめちゃくちゃに荒らされ、着の身着のまま引揚げ船で日本に戻ってくる際も、悲惨な光景は続いた。4歳の少女が体験した恐怖の記憶。「そういうことがあって、とにかく人には優しく、親切に、と気持ちの上では思うようにしています」。戦争で人の恐ろしさを味わったからこそ、その経験を憎しみではなく「優しさ」に変換し、周囲に微笑みかける。

 ○…30代の頃から旭区で暮らす。2人の子どもを育てながら、民生委員も12年務めた。その後、現在の読み聞かせグループに参加。ボランティアに汗を流し続けてきた。活動には「家族の協力が欠かせない」と話し「好き勝手なことをさせてもらってありがとうという気持ち」と感謝の言葉。優しさが詰まった人生の物語は、まだまだ”つづく”。

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