南本宿市民の森愛護会(鈴木一松会長)がこのほど、「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞した。地域が一体となり森の巡回や清掃、草刈を行っており、森の維持・保全に貢献していることなどが評価された。
同表彰は、花と緑の愛護に顕著な功績のあった民間の団体に対し、その功績を称えるもの。今年は全国から126団体が受賞し、横浜市からは同愛護会を含めて3団体が受賞した。同愛護会の鈴木会長は「地域のボランティアの皆さんのおかげで森が清潔に保たれている。受賞できたのは、地域の皆さんの力があってこそ」と喜びを語った。
南本宿市民の森は約6・3ヘクタールで、森の中には上田(じょうだ)神社があり、広場や散策道が整備されている。桜やフジ、ヤマユリなど季節の花々もあり、散策や写真撮影を楽しむ人の姿も多く見られるという。
愛護会は土地の所有者や地域住民らの51人で構成。毎週、巡回や草刈、清掃活動を行っており、森の維持・保全を担う。また、地域住民と愛護会による草刈も年3回行われており、地域が一体となった取り組みも続けられてきた。
バランス保ち、整備を
同愛護会が設立したのは1994年。もともと雑木林だった私有地を整備し、市民の森として活用している。福井紀元副会長は「当時は木々が生い茂っていて人が入れない状態だった。以前の状態を思うと、よくきれいにしたなと感じる」と懐かしむ。一方、森に人の手が加わりすぎてしまうことへの葛藤もある。幹事の相原博さんは「森をきれいにすることはもっともだけど、昔の姿を残したいという気持ちもある。バランスを考えながら、自然の姿を残していければ」と思いを語った。
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