今年上半期(1〜6月)に旭区内で発生した振り込め詐欺の被害額が、前年に比べて半減していることが分かった。旭警察署(日下部裕也署長)では被害の中で多くなっている還付金詐欺などを中心に対策を続けている。
同署によると、区内で上半期に発生した振り込め詐欺の被害額は約3400万円(前年比マイナス約3400万円)。前年同期と比べて件数も減少しているという(件数は非公表)。一方、神奈川県全体では速報値で933件(同プラス367件)、約19億7700万円(同プラス約6100万円)と件数・被害額ともに前年と比べて増加。同署の担当者は「減ってはいるが安心はできない。今後増えていくことも考えられるため、傾向を分析して対策に努めていく」と話す。
被害の内訳では還付金詐欺による被害が増加傾向。市区町村の職員などをかたって電話をかけ、還付金を返すという名目でATMから現金を振り込ませるものだ。また、金融機関や百貨店などの職員を名乗って言葉巧みにキャッシュカードを受け取り、暗証番号も聞き出す犯行も増加。「ATMで還付金が返されることはないし、家までカードを取りに行くことは絶対にない」と同署の担当者は指摘し、安易にキャッシュカードを手渡したり、暗証番号を教えないよう促している。
対策の一つとして同署では郵便局と協力し、被害のポイントを明記したはがきを送って注意喚起。増加傾向の還付金詐欺とキャッシュカード受け渡し型の注意点を記し、被害の多い地区へ重点的に配布している。
同署の担当者は「留守電にして知らない人の電話に出ないことも対策になる。電話でお金の話が出たら詐欺だと思って」と注意を呼び掛けている。
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