区内各地で地域向けのコンサートを開催する 伊原 鉄朗さん さちが丘在住 34歳
地域に広がる音楽の輪
○…南区から旭区さちが丘に移り住み、自宅でギター教室を開いて1年半。「音楽で地域を元気にしたい」と旭区内でさまざまなコンサートを企画する。10月28日には教室初となる発表会を開催。「ステージ初経験の方にはまず慣れてもらい、経験者には刺激を感じてもらいたい」と当日を心待ちにする。発表会のほかにも、コンサートのスケジュールはびっしり。この1年半の活動が実を結んだ結果だ。
○…2016年にはドイツでの「第7回国際J.S.バッハギターコンクール」で優勝した実力を持つギタリスト。その一方で、地域に根ざした活動にも力を入れる。「当初は今の状況は想像つかなかった。人とのつながりのおかげでここまで広がった」と振り返る。越してきたころは、知り合いもいない状態。そんな中、妻の空弥(くみ)さんが子連れで行けるカフェを探していたところ、南希望が丘のカフェ「ハートフル・ポート」に行きついた。同店をきっかけに、いろんな交流が生まれていった。
○…初めてギターに触れたのは、高校1年生の時。ロックバンドに憧れ、エレキギターを手にした。しかし、音楽経験はなく、さらに不器用ということもあり簡単には弾けなかったという。「弾けないことが悔しくて。もっとうまくやりたいという気持ちが原動力となった」。その熱意は冷めることなく、ギターの道に進むことを決意。専門学校に進学し、めきめきと頭角を現していった。専門学校講師や海外での演奏活動の経験を経て、昨年独立した。
○…妻の空弥さんもギター講師で、公私ともに支えてくれるパートナー。「女性目線、母親目線でアドバイスしてくれるので助かる」と感謝の言葉を口にする。今も新たに地域参加型の音楽フェスティバルを企画中。「音楽をやる人を増やしたい。始めるのに年齢は関係なくて、やりたいときが始めるとき。そのためのお手伝いができれば」と飛び切りの笑顔を見せた。
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