最新号:2012年2月 9日号
2010年8月19日号
ママになってもバレーの虜
○…7月31日付の日本ビーチバレー連盟のランキング。300以上の名前が並ぶ中、その頂点にあったのは、アマチュアの“ママさん”選手の名前だった。アマチュアの方が試合に勝利した時のポイントが高いなど加点方法にルールはあるが、有名プロ選手を抑え、首位に。喜びの声が聞かれるかと思いきや、「強いチームに勝ってどっとポイントが上がったりしただけで、たまたまです」と、さらり。
○…中学、高校、社会人の一時とバレーボールを続けていたが、6年程前にビーチバレーに出会った。「ビーチバレーはコートの環境が過酷で、難しい」。だからこそ、「何でできないんだろうと考えるうちに、体を動かしたくなる」とビーチバレーの虜に。さらに難しいのは、ペアの人間関係と、責任の重さ。「2人だけだとプレーからもペアの相手からも逃げられない。自分に合うペア選びも重要。自分はどうしても、プレーさえ良ければ誰でもいいという気になれない」。次々流れるように話すが、言葉からは真摯にプレーに打ち込むスポーツマンの姿勢が伝わる。
○…自宅に上がると、迎えてくれたのは親子一緒の小麦色の気さくな笑顔だった。3歳の息子を持つ専業主婦。「出産後はもうバレーはできないと思った」と覚悟を決めたが、やめようと思えば思うほど、プレーへの熱が倍増。平日は息子を連れ海岸などで練習、休日は両親に預け、全国各地での大会に挑む。両親の協力、ペアの相手が在住の石川県から神奈川まで練習に赴くことなど、「最近は時間の重さを実感。誰かのおかげで何かできると強く感じた」。
○…「日本一にもなりたいけど、うまくなりたい気持ちの方が強い」。時間や費用が限られているアマチュアだからこそ、今後の目標は「長くプレーを続けていくこと」だという。コート上で一番心がけていることは「相手のことを思い、笑顔でプレー」。ビーチを照らす太陽のように、一層表情を輝かせた。