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瀬谷区版 公開:2011年7月28日 エリアトップへ

瀬谷の地産地消の明日を担う―若き農業家【4】 工夫と愛情込めてナス作り 宮沢 上杉兼次さん

社会

公開:2011年7月28日

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▲「食べた時に皮が口に残らないナスを作るのがこだわり」と上杉さん
▲「食べた時に皮が口に残らないナスを作るのがこだわり」と上杉さん

 「夏はめっきりナス屋さんだね」と話すのは、宮沢に約2500平方メートルのナス畑を持つ上杉兼次さん(37)。上杉さんは夏のナス、冬のホウレン草を主力に、キュウリ、ズッキーニ、小松菜、キャベツ、ブロッコリー、サツマイモ、ジャガイモなどさまざまな野菜を栽培、出荷している。ナスは6月から出荷シーズンを迎え、11月半ばまで1日平均2000個、最盛期のお盆の頃には1日に約4000個のナスを、毎日朝4時頃から畑で収穫して出荷する。

 「こだわりは皮を柔らかく作ること。持論だけど1つの木にたくさん実をつけさせることがポイントだと思う」と上杉さん。「木が元気だと体だけ大きくなって実をあまりつけないから、定植する前に畑の肥料の量を加減して、栄養が木に行き過ぎないようにしている」という。「栄養バランスを見るには、花が目安。雄しべより雌しべの先がちょっと出ている位がちょうど良い。花を見て、追肥したりしていく」と、手をかけ愛情を込め、育てていく。

 20代後半まではサラリーマンをしていた上杉さん。就農のきっかけは父親が病に倒れたことだった。「小さい頃から畑を手伝っていたけど農業高校に通っていたわけではないから、肥やしの成分から何からまったく分からなかった」と振り返る。「人に聞いたり、自分で失敗したり、手探りだった。でも、専門的に学んでいないから固定観念がなくて、それが逆に強みにもなっていると思う」と、今ではリピーターも多い美味しいナスの作り手になった。

 「手をかけたらかけた分だけ収穫量が上がる。直売所でお客さんに会ったときに『おたくのナス美味しいわね』なんて言われたら最高だね」と、にっこり笑った。上杉さんのナスはJA横浜瀬谷支店の直売所「ハマッ子」や、グリーンファーム戸塚店(阿久和南)などで販売されている。
 

▶薄紫色のナスの花
▶薄紫色のナスの花
▲夏の太陽を受けて実ったナス
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