コーラス隊「あいりん・ミューズ」を指導する声楽家 志村 紀美江さん 二ツ橋町在住 53歳
歌の絆を信じて
○…幼稚園の一室には、「ハレルヤ・コーラス」を高らかに歌い上げるママたちのきらきらした姿。中でも人一倍気さくな笑顔と美声で、コーラス隊の指導にあたる。息子が通っていた二ツ橋愛隣幼稚園での「保護者のサークルを作ってみませんか」という声がきっかけで、コーラスグループ「あいりんミューズ」がスタート。5年目に突入し、声楽家としての活動を生かして「お母さんたちの力を育てていきたい」と意欲的だ。
○…国内・海外の音楽大学で学び、高校の音楽教師の傍ら、声楽家としてオペラやミュージカルに出演。結婚し瀬谷区に越してからも、子どもの幼稚園や学校で関わった人たちに歌を伝えてきた。これまで本格的に歌手を目指す人から、ママ世代、高齢世代まで2000人以上を指導。「人を育てるのは楽しい」と目を輝かせ、「生徒さんがみんな熱心で、自分も頑張らなきゃ!と刺激を受けます」と向上心も燃やす。
○…「家事は苦手だけど、楽譜を眺めてアレンジを考えたり、楽しい企画を考えるのはボランティアでも全然苦じゃないの」とおちゃめに笑う。小学生時はマンモス校の児童会長を務めるなど、人前に立ち、集団をまとめることが得意だった。今一番取り組みたいことは、孤独にならない子育てと老後の支援。「歌には付随するものがたくさんあって、呼吸や発声で体が元気になって、心が豊かで笑顔になる」といい、「いつか区や市が主導で”歌声広場”を開いてもらいたい」と願う。
○…熱のこもった生き生きとした口調は「若いママから元気をもらっているからかな。でも、そろそろアンチエイジングも始めなきゃ」と最後には苦笑い。現在は11月20日に瀬谷公会堂で開かれる「ふれあいコンサート」に向け、あいりんミューズの指導に注力。「歌を通したチームの絆がある」といい、「これからもママ自身が力を発揮できるように、サポート役に徹したい」と意気込んだ。
|
|
|
|
|
|