自分の貯金を寄付して中国に小学校を設立した本郷在住の白井誠治さん(64)が、現地で行われた10周年記念式典に招かれた。白井さんは240人の生徒と交流し、子供たちの成長を目にしながら新たな絆を確認した。
横浜市の職員である白井さんは、15年間コツコツ貯めた貯金300万円を、中国の希望工程(貧困地域の子どもたちのために民間資金を導入して学校建設などを行っている事業)に寄付。地元の自治体も同額を負担し、湖北省洪湖市に「白井希望小学校」が開校した。これが10年前のこと。白井さんは5周年記念でも現地を訪れており、当時の本紙の取材に対して「もちろん家族は猛反対(笑)。でも300万円なんて車を買ったら終わり。学校なら沢山の子どもたちの笑顔に変わるんですから」と答えている。
白井さんは今回の式典で「ただの市民である私でも学校をつくることは出来る。皆さんも困難を恐れず、希望を常に高く大きく持って努力しよう。そしてこの世界から貧困と戦争をなくしてほしい」とあいさつ。生徒代表10人からは手紙や大人顔負けの書が白井さんに送られ、白井さんからは直筆の240人分の色紙が送られた。最後に「北国の春」や地元の歌を一緒に歌い、記念写真を撮影したという。
式典の後、校内を見てまわった白井さんは、生徒から「身体健康、万事如意」「長命百歳」などといった中国らしいメッセージを次々と受け取り、中には即席で「囍」の字の切り抜きを作ってくれる子も。白井さんが学校を去るときには、授業中にもかかわらず、子どもたちは教室の外まで出て手を振って見送ってくれたという。
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