黒川蝋燭(ろうそく)能の実行委員長を務める 山田 邦夫さん 阿久和東在住 76歳
地域活動から学ぶ
○…長屋門公園で行われる黒川蝋燭能の実行委員会の実行委員長を務める。山形県櫛引・黒川地区に伝えられている伝統芸能。当地以外では、ここ長屋門公園の18世紀に建造された古民家の座敷だけで行われる貴重な機会。しかも、5年に一度。「長屋門公園は平成4年に開園して、おかげさまで今年20周年になりました。そして、開園5年を記念して行った黒川蝋燭能も5年ごとに開催して、今回で4回目。お世話になった近隣の皆様に、ぜひ幽玄の世界を堪能していただきたい」と話す。
○…普段は長屋門公園歴史体験ゾーンの運営委員長として尽力。委員会のメンバーと多くのボランティアの協力で公園の維持・管理に精を出す。「地元の住民で管理する公園は横浜市で初めてのこと。今で言う指定管理者制度の走りですね。全国の自治体から見学にやってきます。やりがいがありますね」。年間で8万人が利用するというこの公園。かまどや囲炉裏が存在し、見学に訪れた小学生は竹笛や竹とんぼを製作する。人々が寛げる場所が十分にあり、季節感もたっぷりと味わえる。門外不出だった黒川蝋燭能が5年に一度のサイクルとはいえこの地にやってくるのは、そんな魅力がたっぷり詰まった環境だからだ。
○…新潟県出身。昭和41年に瀬谷に越して来て、現在に至る。サラリーマン生活では神経をすり減らすような激務にも耐え、定年後数年で自治会長に就任。いわば”地域デビュー”となった。「道で出会う人に、ちゃんと挨拶するようになった」と笑い、「自分にとって大きなプラスになりましたね。それから地域活動が大事なものになった」と振り返る。長屋門公園との出会いも、そんな地域でのつながりからだった。
○…サラリーマン時代から体を壊すことも多かったが、地域活動を通して体調は安定するように。家族や親戚と行く旅行が何より楽しみだという。
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