5年ぶり幽玄の世界 長屋門公園で黒川蝋燭能
開園20周年を迎えた長屋門公園で11月10日(土)、記念事業として山形県櫛引・黒川地区に伝えられている伝統芸能「黒川蝋燭(ろうそく)能」が行われる。
薪能は各所で演じられているが、山形鶴岡の工芸品である一貫目という巨大な蝋燭の灯りの下で演じられる貴重な能。地元山形では毎年2月に演じられ、それ以外は、ここ長屋門公園で5年に1回演じられるという稀少価値の高いものだ。
長屋門公園歴史体験ゾーンは、18世紀末に建造された古民家が中心。5周年時の記念事業に相応しいものとして白羽の矢が立ったのが黒川能だった。しかし、長い間守られてきた門外不出の伝統の壁は厚く、再三の公演要請にも応じてもらえなかった。それでも長屋門関係者が足繁く現地を訪れるなど熱意を見せ、ようやく実現することに。長屋門公園の舞台設定も相応しいものとして認められたようだ。
「長い間守られてきた伝統がじわ〜っと感じられる能です。独特のセリフまわしも見もの」と実行委員会では話す。国指定重要無形民俗文化財。S席10000円、A席7000円、B席5000円、C席3000円。チケットは実行委員会【電話】045・364・7072まで。
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