六次産業化法に基づく今年度第2回目の事業計画申請の認定が昨年10月31日に行われ、阿久和の(有)相澤良牧場が申請した新事業「牛乳とアイスクリーム(ジェラート)の自社生産加工・販売事業」が、横浜市内の事業所として初めて認定許可を受けた。
「六次産業」とは、第一次産業である農林漁業者が、加工(第二次産業)や販売(第三次産業)に事業展開している経営形態のことをいう。地域資源を活用した農林漁業者による新事業を促進し、雇用の確保や所得向上、地域活性化を目指し2011年3月に施行されたのが六次産業化法だ。農林漁業者がこの認定を受けると、加工や販売等の新事業を立ち上げる際、行政から資金支援やサポートを受けることができる。関東農政局では11年5月に初めて認定を行い、昨年末までに管轄内で183件、神奈川県内で8件の事業が認定を受けた。
相澤牧場が新事業の申請を提出したのは昨年8月。書類審査、審査会をクリアし10月31日に認定、11月14日に認定証の受け渡しが行われた。同牧場が申請した新事業は「牛乳とアイスクリーム(ジェラート)の自社生産加工・販売事業」。牛乳の委託加工費並びに販売費等のコスト削減を図るため、自社で乳製品加工販売施設を整備。搾乳から牛乳まで一貫して行うことで、安全・安心な牛乳を直接消費者に提供する。さらにその牛乳を使ったアイスクリームの商品開発を行い、自社生産・販売へ経営を改善することで、利益率の向上と地域活性化、雇用促進を図るというもの。この取り組みに伴い、現在34頭いる搾乳牛を5年間で49頭に増やす。あわせて、アイスクリームの販売面で飲食店の宴会需要等の新規の販路を開拓し、安定的に販売できる体制を構築していく。
同牧場は09年に純瀬谷産の「ハマッ子牛乳」と「生キャラメル」を町田市の加工業者の協力で商品化。JA横浜即売所などで販売を始め、現在も市内レストランのデザート材料として使われるなど人気の高い商品となっている。「『ハマッ子牛乳』の時はトントン拍子で話が進み商品化できましたが、アイスは構想に20年、書類作成に2年かかりました」と相澤広司社長。新事業の許可がおり、工事も始まったが、「まだまだ不安がいっぱいです。でも、昔からの夢なので今さらやめることはできない。皆さんに喜んでもらえるアイスを完成させるため精一杯頑張ります」と意気込みを語った。製造・加工工場の完成は3月末、工場横でアイスクリームが販売されるのは4月8日の予定。
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