4月に瀬谷スポーツセンター所長に就任した 中邨 啓二さん 港南区在住 40歳
サッカーで得た経験を
○…「スポーツを伝える仕事がしたかった」。幅広い年代が個人に合ったプログラムで運動し、交流の場にもなる瀬谷スポーツセンター。ハマスポどっとコムの運営や栄区などに指導員として配属され、4月に所長に就任。スポーツに親しみ、喜びを体験できる施設となるよう、円滑な管理や運営、統括を行っている。
○…小学校から大学までサッカー一筋のスポーツマン。高校時代に目を怪我したことでプレーができなくなり、部活に行けない時期があった。コンビニでバイトをするなど競技から離れたが、「気づけばサッカーのことばかり考えていた。違うことをして、初めてこんなに好きなんだとわかった」とはにかむ。それまで受け身で取り組んでいたことを改め、もっと上手くなりたいと考えるように。現在も休日は友人とフットサルの大会に参加するなど、依然としてサッカー熱は冷めない。「楽しさを見つけ、感じ、それを継続することが大事。利用者の人にもそう感じてほしい」と、自身の経験を踏まえて真剣な眼差しで想いを語る。
○…子どもが好き。教員を志望した時もあった。この仕事に就いて指導をする時は、「子どもを楽しませつつ、自分も楽しもうと心掛けています」。同じ目線に立って、遊びの延長で運動することを楽しく伝える。5歳になる娘ともスポーツで汗を流す。「野球やサッカーが好きで、活発なところが似てます」。娘の話になると途端に頬が緩む。
○…「ちょうどいいところがちょうどいい」。大学でGKを務め、初めてピッチ全体のバランスを見られるようになった。その経験は今も公私に渡って生きている。施設側の都合だけで仕事をしても利用者のためにはならない。子育ても同じで、怒ってばかりでは萎縮してしまう。「どこかで線引きをしなければ」と、バランスを大切にする。サッカーで得た経験を生かし、地域に溶け込んだスポーツセンターを目指す。
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