下肢静脈エコー検査 100人中6人に血栓 簡易ベッドが有用
瀬谷区役所で15日、エコノミークラス症候群の早期発見・予防のための「下肢静脈エコー検査」が実施された。主催は新潟大学の榛沢和彦氏、共催はエコノミークラス症候群予防支援会横浜支部、瀬谷区役所。
災害で避難を余儀なくされ、避難所や車中泊などで長時間同じ姿勢でいることによって足の静脈の血流が滞って血栓ができ、その血栓が肺に飛んだりすることにより発症するのがエコノミークラス症候群だ。肺に血栓が飛ぶと呼吸困難と胸痛のほか動悸、冷や汗、血圧低下、意識障害を引き起こすことがある。心肺停止や、突然死など重篤になるケースもあるという。
当日は約100人が受診した。血中酸素濃度測定、血圧測定、エコー検査、医師による問診が行われ、6人に血栓が見られたという。
榛沢氏は東日本大震災の被災地などでエコノミークラス症候群の検査をしており、避難所にはベッドが有用だと説く。ベッドは足腰の弱った人が起き上がるのに楽で、体が動かしやすくエコノミークラス症候群の予防に一役買うという。
瀬谷区は2011年8月、段ボールの事業者セッツカートン(株)と災害発生時に避難所で使用する段ボール製簡易ベッド等の支援協力に関する協定を結んでいる。
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