瀬谷消防署(大山潔署長)はこのほど、区内各小中学校を対象に「防災手引書」の配布を開始した。万が一の際、消防用設備等を有効活用した災害対応ができるようにと、各校の設備に合わせて作成されたもので、市内初の試み。3月末までに各校へ配布される。
同署では2013年度の
防災対策の一つに区内の小中学校ごとの「防災手引書」を作成することを決めた。昨年夏頃から準備を開始、学校職員や区の地域担当者にも協力を仰ぎ、意見交換やアンケート調査を行った。その際に出された意見や要望を基に、学校ごとに設置してある消防用設備に対応した「手引書」を作成することになった。昨年12月から同署予防課総出で16校の防災設備の確認・調査、撮影を行った。学校ごとに状況が異なるため、機器の取り扱い方を手順ごとに撮影するだけでも数日を要した。製作開始から約3カ月後の3月上旬、全校分の手引書が完成した。小学校には3月14日の副校長の会の場で配布、中学校には3月末までに直接手渡される。
手引書はカラーA4サイズ。消火器や自火報、屋内栓、防火シャッター、誘導灯といった9つの項目に分かれている。説明書を読まない人が多い現状を踏まえ、イラストや写真を使うなど、誰もが理解しやすい内容になっている。手引書は各校4部ずつ、内容の修正やアレンジができるようCDデータも添付された。
手引書を手にした原中学校の高橋良裕校長は「見やすくて素晴らしいものをいただいた。防犯意識を高めるためにも早速、職員研修を行うなどして活用したい」と語った。
手引書の製作を担当した同署予防課の柏崎圭さんは「表紙にも記してありますが、活用されないことが一番良い。ただ、もしもの時に備えて、学校職員の方が誰もが防災設備を扱える状況になれば」と話した。
同署では来年度、手引を使った訓練や研修を実施し、更なる防災意識の向上を目指すという。
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