初期消火で火災防ぐ 区民2人に感謝状
瀬谷消防署(大山潔署長)で5月22日、タバコの不始末が原因で発生した建物火災を、素早い発見・初期消火活動により、最小限の被害に留めたとして、籾山喜代次さんと植原正記さんに感謝状が贈られた。
火災は今年3月29日の夕方、橋戸3丁目で発生。籾山さんは自宅の雨戸を閉めようと外を見たところ、近隣宅に小さな火を発見した。「焚き火をしているかと思った」(籾山さん)と様子を見ていると、徐々に火が広がってきたため、急いで現場に向かい、家人に知らせようとドアを叩いた。いち早く火災の発見に気付き、家人に知らせたことが評価され、感謝状を受け取るに至った。「一人も怪我をせず、無事に済んで本当に良かった」と籾山さんは話した。
無我夢中で
一方、出火宅の隣に住む植原さん。買い物帰りに火の手に気付くと、すぐさま出火宅に走りこんだ。外にあった水道を利用して消火を試みようとするも、水が出ず。急いで自宅に引き返して奥さんに声を掛け、バケツに水を汲み、7杯ほど水を掛けた。
火はほぼ消火できたが、家の壁にまだ熱がこもっていたため、そこで初めて消防署に連絡した。「自分の背を超える2m近い高さの火が上がっていたので、燃え広がらないよう無我夢中だった。先に消防へ連絡しようかどうか悩んだが、判断を間違えなくてよかった」と植原さんは話した。2人の素早い発見と初期消火により、壁面1平方メートル、窓ガラスと雨戸1枚のみの被害で済んだ。
大山署長は「燃え広がると大火事になる中、身を挺してくれた両名に感謝するとともに、私たち消防も、地域の人と協力して防火、防災に尽力していきたい」と話した。
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