(一社)関東地域づくり協会と(公財)日本生態系協会が主催する「第7回関東・水と緑のネットワーク拠点百選」にこのほど、NPO法人楽竹会(奈良部岩次代表)が活動地としている和泉川流域が新たに選定された。今後は、専門家によるアドバイスや費用支援などが行われる予定。
今回選定された範囲は、瀬谷区宮沢一丁目〜四丁目の区間で、面積は和泉川流域6500平方メートル。ホタルの里山として整備してきた場所だ。楽竹会は2002年に設立。05年からはNPO法人として、自然環境保全・再生などを軸に活動を行ってきた。
選定の名称は「斜面林を活かした景観形成の創造」。同会はこれまで、荒廃した竹林の整備に力を入れてきた。具体的には、間伐作業や清掃活動、粉砕した竹を利用した土壌の改良や堆肥作り、腐らないとされている竹を地面に打ち込んで足下を丈夫にするなど、竹を活用した活動などを行っている。このほか、小中高生を対象とした自然環境学習授業や、竹で創作した「竹琴太鼓」を持って高齢者施設や病院を訪問し、演奏活動を実施。これは高齢者の心身機能の活性化や健康回復に役立つという。同会の活動は幅広く、横浜市内だけではなく、神奈川県内外に足を伸ばすこともある。
奈良部代表は今回の選定を受けて、「自分たちの活動は地域のコミュニティ作りを第一に目指している。その地域に根差した文化、普遍性のある文明、この2つの要素を合わせて、地域作りの原点としていきたい」と話し、「ホタルの里山を軸にした活動を今後も行っていきたい」と意気込みを語った。
「関東・水と緑のネットワーク拠点百選」は、身近な自然のつながりを大切にする取り組みを応援しようと、09年度から開催。自然環境条件や活動計画の新奇性などを観点に審査を行い、7回目となった今回は、多数の応募の中から14拠点を選定。ホームページ上で発表した。選ばれた団体に対しては今後、必要に応じて専門家によるアドバイスや費用面での支援、活動をまとめた事例集の作成など広報支援を行っていくとしている。
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