阿久和小学校(鈴木正憲校長)に9月18日、1964年の東京五輪で体操男子団体総合金メダリストの鶴見修治さんが訪問。全校児童らと触れ合った。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて機運を高めようと、横浜市が取り組む事業の一つ。市内の公立小学校で順次実施しており、今年度は35校で行う予定だ。
児童らは2学年ずつに分かれ、鶴見さんの経験談に耳を傾けた。「ルールを尊重し、守ってやることが大事。その範囲内で力を出すことが競技スポーツ」と力強く語った鶴見さんは、「体操はすべてのスポーツの基本。毎日少しずつやって体を柔らかくすること」とアドバイスした。
準備体操後、児童らは跳び箱に挑戦=写真。鶴見さんに支えられながら勢いよく飛び、着地を決めていた。さらに、アシスタントで現役体操選手の池田正美さんが側転や倒立などさまざまな技を披露すると、児童らからは「テレビで見るよりもキレがあって凄かった」など、驚きと感動の声が上がっていた。
授業を終えた鶴見さんは、「一日楽しく過ごせた。子どもたちにきっかけを持ってもらえれば」と話した。
現在は後進指導に尽力
鶴見さんが体操を始めたのは高校2年の頃。1960年のローマ五輪の体操男子団体総合で金メダル、あん馬で銅メダルを獲得した。4年後の東京大会でも団体連覇に貢献し、個人総合とあん馬、平行棒でも銀メダルに輝いた。2008年には国際体操殿堂入りを果たし、現在はNPO法人日本オリンピアンズ協会の副会長を務めながら、後進の指導に当たっている。
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