熱血市政レポート 「二重苦を克服」し、瀬谷新時代を! 上瀬谷基地接収と二ツ橋北部区画整理事業(その一)横浜市会議員 花上(はなうえ)喜代志
私が横浜市会議員に初当選以来、区内外の方々からしばしば耳にしたのは「瀬谷区は横浜市内でも遅れた地域」という言葉でした。
しかし、瀬谷区の発展が遅れた理由は区民の意欲や努力が不足していたためではなく、外的要因によるものであると私は考えて来ました。それを私は「瀬谷の二重苦」と呼んで来ました。
一つは戦後の242ヘクタールに及ぶ上瀬谷基地の接収であり、もう一つは172ヘクタールに及ぶ二ツ橋北部区画整理事業です。この2つの外的要因こそが、瀬谷区の発展を阻害して来たのです。
上瀬谷基地返還の長い闘い
私は横浜市議当選以来、上瀬谷基地のある瀬谷区選出議員として、市会基地対策特別委員会に所属し、委員長を務めるなど、基地返還運動の先頭に立って市民の皆さんや歴代市長と共に闘って参りました。
米軍の施設権下に置かれていたために、基地周辺を含め町づくりや市民生活に大きな制約があり、米軍の受信施設に支障を及ぼす恐れがある施設などは建設できず、農業者や基地周辺の人々の自由な土地利用も不許可とされました。
昨年6月、米軍から日本に返還され、戦後70年、ようやく自由に土地利用を行えるようになり、実に感慨深いものがあります。
跡地は市民のための土地利用を
長きにわたり、市民の自由な土地利用を妨げてきた基地の跡地利用は当然、市民のための夢のあるプラン作りとしなければなりません。農地については、所有者の方々の意向をお聞きし、計画に取り入れる必要があります。
先月、横浜市はゾーニングプラン案を発表しました。この提案が地権者から了承された後に、横浜市と国が協議を進め本格的な跡地利用計画がスタートします。私は基地対策特別委員として具体的な提案を続けています。(次号以降に続く)
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