瀬谷区PTA連絡協議会(安田智考会長)はこのほど、瀬谷区三師会(医師会・歯科医師会・薬剤師会)と連携し、熊本地震に対する募金活動を行うことを決めた。期間は11月末まで。集まった募金は被災地の学校給食支援に充てる予定。
熊本地震発生後の5月から募金活動を始め、各小中学校で継続して呼び掛けを行ってきた区PTA連絡協議会(以下、区P連)。今回の連携は区P連から三師会へ提案したもので、学校医の派遣など普段から密にやり取りを行っていることもあり、実現に至った。区医師会の川口浩人会長は、「医師会でも、被災地に向けて何か働きかけたいと思っていたところだった。協力できるならぜひ、と返事をした」と話した。東日本大震災の被災地に定置網漁船『瀬谷丸』を贈ろうと、2013年に区内で展開した募金活動に触れた安田会長。「『瀬谷丸』での実績がある瀬谷区は、団結して募金活動を行うことができる土壌がある」と実感を込める。
今回の募金活動について、学校給食支援を行うことが決まったのは今年8月頃のこと。安田会長が熊本県のPTA連合会事務局長と直接会って話す機会があり、被災地の現状を聞いたことがきっかけだという。同県益城(ましき)町では給食センターが地震のため復旧の目途が立たず、現在も約3000人分の子どもたちの給食が供給停止となっている。この事実を受けた区P連は、「温かい給食を食べさせてあげたい」と募金活動の趣旨を決めた。
今回の募金活動は、区内の各医療機関に設置される「平成28年熊本地震災害募金箱」という紙が貼られた募金箱を活用。11月末以降に回収し、区P連がまとめて年明けに熊本県P連に送る予定。安田会長は、「親である自分たちが率先して動くことで、何か子どもたちに伝えられたら。今できることをやっていきたい」と話した。
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