神奈川県警察学校(栄区桂町)で1月12日に開かれた武道始式で、同校で初めて女性による「日本剣道形」が披露された。
披露したのは県警初の女性武道教官である黒澤幸恵さん=写真(第一教養部術科第二課所属)。同校によると女性による演武は全国的にも珍しいという。
昨年3月から同校で武道教官として勤務、日頃は学生に逮捕術や剣道を指導する黒澤さんは瀬谷区剣道連盟所属。指導者だった父親の影響で小学3年時に剣道を始めて以来取り組み続けており、大学時代には団体で全国大会準優勝を経験した。かつては県警初の女性特別訓練員として、県警を代表して大会などへ出場するなど剣道を究めてきた。
式当日は武道館で学生や関係者らが演武や試合などを行い、参加者たちは日頃の訓練で培った力を発揮。黒澤さんは「人前で演武を行うのは初めてだったこともあって緊張した」と心境を明かすが、約2カ月にわたって訓練を重ねてきた成果を披露した。
自身に続く人材育成
今は教官として、自身の技術向上よりも若手の見本となるように鍛錬を続ける黒澤さん。近年では女性の特別訓練員も増えており「女性であっても強い警察官を育てたい。(私の)後に続くような人が出てきたら」。技術だけでなく肉体面や精神面でも強い警察官を育てるよう指導に励む。
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