区民に学びの場を提供する「二ツ橋大学」が3月、東日本大震災の発災7年目に合わせて「フクシマからのメッセージ」と題した講座を開く。会場は、せやまるふれあい館(二ツ橋町)。福島県の詩人やNPO法人職員などを講師として招き、被災地の今を伝える。
同大学は瀬谷区障害者地域自立支援協議会の活動の一環として、2015年に発足。障がい当事者や支援者有志らが集い、区民参加型の催しを開催している。
障がい福祉に関する事柄を学習テーマにすることが多いが、これまでにも「特別補講」と位置付けて、福島に関連するドキュメンタリー映画を上映。今回は、震災の記憶が風化しないようにと企画した。
講演会や紙芝居
講座は、3月4日(土)と12日(日)の2回。4日は、写真や絵画などを手掛ける久野わかさんが、紙芝居「たましいになったブチ」などを実演。また、原発事故当時、避難できなかった障がい者の支援拠点となった「NPO法人さぽーとセンターぴあ」(南相馬市)の青田由幸代表理事が講演する。
12日は久野さんに加え、二本松市在住の詩人・関久雄さんが登壇。関さんは、福島の児童のための保養施設を新潟県で運営しており、発災からこれまでの活動を振り返る。
時間は両日とも午後2時から4時30分(30分前に開場)。定員50人で参加無料。また、1日(水)から15日(水)まで同館1階ギャラリーを会場に、久野さんの作品展も行う。
同大学事務局の杉浦幹さんは「現地の状況を知るには、当事者の話を聞くことが大事。テレビの画面越しでは分からないような、『生の声』にぜひ耳を傾けて欲しい」と参加を呼び掛けている。申込み・問い合せは杉浦さん【携帯電話】080・5494・3439。
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