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瀬谷区版 公開:2017年3月2日 エリアトップへ

「フクシマからのメッセージ」を開く二ツ橋大学の事務局を務める 杉浦 幹(もとき)さん 二ツ橋町在勤 57歳

公開:2017年3月2日

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区民と被災地の架け橋

 〇…様々な分野の人々が立場や肩書に囚われず、主に障がい福祉について考えようと、2015年に発足した「二ツ橋大学」。これまでに講座を13回開催し、3月4日と12日には特別補講と題して「フクシマからのメッセージ」を開く。講師の3人は、自身の被災地支援活動などを通じて知り合った人々。「区民が震災について改めて考えるきっかけになれば」と期待する。

 ○…災害ボランティアに携わるようになったのは、阪神淡路大震災。当時は八百屋を営んでおり、同業者から要請を受けて、物資を届けたのが始まりだった。有機栽培をもじって「勇気野菜プロジェクト」と銘打ち、活動を展開した。東日本大震災の際も「ほっとけない」と支援に駆け付けた。被災地に足を運ぶこと数十回。現地では、今なお厳しい生活が続く。放射能について不安を抱くも、復興を目指す街において、その想いを口に出せず葛藤している人もいるそう。「被災地で暮らす人々の声を聞き、現実を知って欲しい」。今回の特別補講には、そんな願いが込められている。

 ○…精神障がい者が安心して暮らせるようにと、地域活動支援センターやグループホームを営む「NPO法人 大地の会」に勤務。今はせやまる・ふれあい館内の生活支援センターで、精神障がい者やその家族からの相談を受け付けている。業務をこなしながら、同大学や瀬谷区障害者地域自立支援協議会の一員として活動。多忙な日々を過ごすが、「いい加減は、良い加減」と肩肘はらず取り組むのがスタイルだ。「何事も楽しまないとね」とニンマリ。

 〇…「啓発とか普及とか大げさなものじゃなくて。まずは一緒に考えたい」。参加者同士が同じ目線で、本音で語り合うのが同大学の講座の特徴だ。また、「課題や問題の抽出も大事だが、ポジティブな側面に目を向けたい」とも。「ともに考え学び合う」をキーワードに、これからも学習の場を創っていく。

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