メンバー全員が瀬谷高校出身の20歳というロックバンド「QoN(クオン)」が3月22日、ミニアルバム「MOMENT(モーメント)」をリリースした。昨年に発表したミニアルバムとシングルはライブ会場限定の自主制作盤だったが、今作品は初の全国流通盤。夢に向かい全力で進むことや、自身と仲間を信じることの大切さなどを唄った作品で、メンバーは「若い世代はもちろん大人にも、メッセージが届いたら嬉しい」と話す。
QoN(所属/(株)ドリーミュージックアーティストマネージメント)は、同校39期生の渡邊洋平さん(ドラム・リーダー)・犬童一憲さん(ボーカル)・辰巳優作さん(ベース)・山口嵐さん(ギター)・上林研太さん(ギター)の5人編成。フォークソング部に所属していた渡邊さん・辰巳さん・山口さんが前身のバンドを立ち上げ、そこに「歌が上手い」と評判だった犬童さんをスカウト。さらに上林さんも加入し、2013年冬から現体制になった。当初は「Question own Name」という名で活動していたが、頭文字をとって今の名称に変えた。
13年には中・高生主張大会の音楽部門に出場し、県や南関東予選を勝ち進み、ライブハウスとして有名な「Zepp(ゼップ) 名古屋」のステージに立った。また学外で活躍する一方で、同校の中庭ライブや文化祭で演奏をしていた。
メンバーの受験のため高校3年の秋、翌年の「再開」を約束した上で活動を休止した。卒業や進学に合わせて解散する高校生バンドもあるが、その選択肢は無かったという。「5人で演奏するのが楽しかったし、どこか不完全燃焼だった。卒業してからが本当のスタートだと思っていた」と、犬童さんは当時を振り返る。
本格始動した16年には、2月にファーストミニアルバム「SIGN(サイン)」を発表。ワンマンライブを行い、愛知や大阪を巡るツアーも敢行した。さらに、8月には初のシングル「MESSAGE」も発売した。
飛躍誓う3作目
結成して早い段階から、オリジナル曲を作ってきた。作詞を手がける犬童さんがメロディラインも作り、それをもとにメンバーで編曲して創りあげる。
モーメントは、創作時期が異なる5曲が収録されており、疾走感のある曲からミディアムなナンバーまで「バラエティ豊かな」仕上がり。リード曲でミュージックビデオも制作された「Precious(プレシャス)」は、「全身全霊」というフレーズが何度も使われており、バンドとしての挑戦や飛躍を誓った曲だ。価格は1574円(税抜)。CDショップに置かれているほか、itunesやレコチョクで購入できる。
ライブ会場から「元気を伝えたい」
「QoNはライブ活動を軸にしたバンド。聴き手が元気になって、ネガティブなものを全て吹き飛ばせるような演奏をしたい」と、ライブに強いこだわりを持つ。これからの目標はZepp東京やZepp名古屋といった大きな会場で、ワンマンライブを行うことだという。音楽フェス開催にも意欲を示しており、今年2月には横浜のライブハウスでフェスを初めて主催した。リーダーの渡邊さんは「いつか赤レンガ倉庫みたいな横浜の名所でフェスを開きたい」と抱負を語った。
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