地域の子どもたちの健やかな成長を願い、5月5日のこどもの日に合わせて毎年続けられてきた大門小学校の「たこあげ大会」が、今年で40回目を迎える。学校やPTA、地域住民らが一体となって取り組んできた催しで、節目の大会が今月13日(土)に同校で開かれる。
学校・PTA・住民が連携
同大会は、大門小が開校した5年後の1978年に始まった。もともと学校周辺の農家では、男児が生まれると凧を作って贈る習慣があったという。また、相模川沿いの自治体(座間市や相模原市)では5月に大凧を揚げる祭りが行われており、これに着想を得た地域住民らが、子どもたちが一日を楽しく過ごせるようにと大会を企画した。
現在は、スポーツチームなど学校利用団体で構成される文化・スポーツクラブ(美馬典子会長)、PTA(古木直人会長)、同校(佐藤峰子校長)、瀬谷区が共催している。実行委員長の川口恭史さんは「地域コミュニティの希薄化が叫ばれる時代。学校とPTA、文化・スポーツクラブが協力して行事を開くことで、親睦を図れれば」と話す。
形態変えながら継続
40年の歴史のなかで、会場も変遷した。当初は境川沿いの耕作地で開催していたが、この地に瀬谷本郷公園が出来てからは、同園野球場で実施するように。今年は初めて大門小で開く。
会場の規模に合わせて、凧の種類も変わった。同校PTAの第3代会長を務めた守屋文雄さんによると、広いスペースを確保できた耕作地の時代は、人の背丈の倍以上もある凧を掲揚していた。大門小の校章を凧にあしらったこともあったという。現在は組み立て式のビニール凧を揚げるようになっている。ビニール凧のキットは、大人たちがビニール袋・竹ひご・凧糸などで作る。これを子どもたちが組み立て、好きなキャラクターや自分の名前など思い思いの絵を描いて完成する。
13日は午前9時30分から11時30分頃まで開かれる(見学自由/雨天中止)。川口委員長は「40年にわたり続いてきたのは、関係団体が一体となってきたからこそ。地域コミュニティ醸成は子どもの健全育成にも寄与すると思います。当日は多くの児童が喜んでくれれば」と期待を寄せた。
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