瀬谷区版 掲載号:2017年5月18日号
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瀬谷消防署の署長に就任した八釼(やつるぎ) 猛さん二ツ橋町在勤 58歳

区民のため、凡事徹底

 ○…署長に就任して1カ月あまり。目標として、高齢化社会に対応した救急体制構築と高齢者の火災死傷者ゼロ、火災被害拡大を防ぐ初期消火の充実、中小河川の水害対策などを掲げる。これらを成し遂げるため職員には、基本こそ疎かにせず一所懸命に取り組む「凡事徹底」と、常に住民目線に立つ「区民ファースト」を呼びかけた。そこには人命を預かる消防という仕事と、区民に対しての責任感の強さが窺い知れる。

 ○…就任前は、建物の立ち入り検査などを行う査察課に所属、数年前には瀬谷の副署長を務めていたことも。36年に及ぶ消防人生は「現場」に携わることが多く、40代前半には、炎上火災や特殊災害の指揮支援などを行う現場(げんじょう)指揮係長として市内を駆け回った。南区で発生し、地盤崩壊によってマンション1階部分が埋まった事故は特に記憶に残っているという。「ずいぶん長いこと、現場で動いてきました」と振り返る。

 ○…保育園の園長を務める妻、20代の息子と娘の4人暮らし。家では食事を作ることが多く、得意料理はカレー。リンゴやバナナなどのフルーツを使ってまろやかな味に仕上げる。「共働きだから、家事は分担しないと。料理するのも、食べるのも好きですし」とニンマリ。趣味の1つが家庭菜園。家のバルコニーでゴーヤなど季節の野菜を育てている。

 ○…「目の前にチャンスがあるのに、やらずに後悔したくない。失敗したとしても得るものは多い」――。20代半ばの頃、上司の勧めで、幹部教育訓練を行う消防大学校に入った。30歳前後で入学する人が多く、逡巡した上での決断だったが、結果的に全国の職員と知り合うことができ、その人々との交流は横浜だけにとらわれない「広い視野」を育むことにもつながった。この経験もあり、今では若手職員に挑戦を促す立場に。「自らを客観的に評価・判断できるようになり、仕事に活かして欲しい」と願う。

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