乳幼児に多く、発疹や発熱を引き起こす手足口病について、横浜市が2年ぶりとなる流行警報を発令した。市衛生研究所では、今後さらなる流行拡大が予想されるとして、注意を呼び掛けている。
市では市内の医療機関(定点)で、手足口病の発生状況を調べている。第28週(7月10日〜16日)の罹患者数は549人。定点あたり報告数が6・38となり、流行警報発令基準の5を上回った。
区別にみると第28週の瀬谷区の定点あたり報告数は、市平均を大きく上回る12・75で、緑区(13・20)に次いで2番目に高い数値になっている。
手洗いの徹底を
手足口病はウイルスを原因とし、発熱、口の中の痛み、水ぶくれを伴う発疹などを引き起す。通常は7日〜10日ほどで治るが、まれに髄膜炎や脳炎などを伴うこともあり、高熱や頭痛、嘔吐がひどい場合は早めに医師の診察を受ける必要があるという。
乳幼児や子どもが発症するケースが多く、第28週の発生状況を年齢別にみると、0歳〜6歳で全体の約97%を占めた。最多は1歳児(約32%)。
咳のしぶきや便などから感染する。発症するまでの潜伏期間は3〜7日程度とされている。
予防法は手洗いの徹底と、患者の排泄物の適切な処理。治った後も便のなかにウイルスが1カ月ほど出ている可能性があるほか、感染しても発病しないケースもあり、日ごろからの手洗いが必要だという。
瀬谷区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|