自治会町内会の防災組織が日頃の訓練成果を競う「初期消火合同訓練会」が今月9日に二ツ橋公園で開かれ、のべ84人が出場した。消火器部門では新小金自治会の佐々木宏哲さんが、初期消火箱部門ではマークスプリングス自治会が、それぞれ最優秀賞に輝いた。
この大会は、「『市民防災の日』瀬谷区推進委員会」(委員長=森秀毅区長)が開いており、今回で2回目。火災に備えて、地域住民同士で支え合う「共助意識」を醸成する狙い。
消火器の取り扱いを競う部門(出場16人)と、4人編成で15メートルホースを2本延長して放水し、火点を倒すまでの時間や正確性を比べる初期消火箱部門(同17チーム)が行われた。また、災害非常食の試食ブースもあり、休憩時間には参加者らがその味を確かめていた。
閉会式の講評で、瀬谷消防署の八釼(やつるぎ)猛署長は、2016年末に新潟県糸魚川市で発生した大火事に触れ、火災拡大を防ぐための初期消火の重要性を強調。さらに、今後発生が懸念されている大地震の際には火事も起きる可能性が高いとして、地域住民の協力を呼びかけた。
火災発生を大声で喚起
新小金自治会は、阿久和東2丁目の一部を管轄している。勤務する会社の防災訓練で、消火器使用の経験があるという佐々木さん。競技では本番さながらに、大声で火災発生を周囲に呼びかけるとともに、スピーディーな実技で1位になった。大会を振り返り、「他の参加者の演技にも関心があり、じっくり見ていました。火災が起きた時は、周囲の自治会との協力体制が必要」と話した。
チーム一丸で掴んだ最優秀
五貫目町にあるマークスプリングス自治会。マンション・戸建で約730世帯があり、同訓練会には寺門仁美さん(初期消火箱)をリーダーとして、今井顕さん(同)・中嶋俊光さん(同)・久保靖資さん(同)、岩崎敬一さん(消火器部門)がエントリーした。
最優秀賞について「チーム一丸となって頑張ったので嬉しい」と寺門さん。佐々木さんと同様に、大きな掛け声をあげることを心がけたという。また、連結した放水ホースが外れないように、確認を徹底した。受賞を受けて「これからも自主防災組織の充実に努めたい。そして、住民にも初期消火の大切さを伝えていければ」とメンバーらは意気込んでいた。
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