かながわベスト介護セレクト20に選ばれた介護老人福祉施設「ひだまり館」の施設長 平野 正文さん 二ツ橋町在住 57歳
クリエイティブな介護を
○…県内に数多くある事業所のなかで、特に優れた施設などを選出する「かながわベスト介護セレクト20」。職員と一体となって開館時から続けてきた認知症対策や、働く環境整備などが選出につながり、「これまでの取り組みが評価されて嬉しいですね」と安堵した表情を浮かべる。
○…大学卒業後に就職した鉄道会社を離れ、介護業界に足を踏み入れたのは40歳の頃。祖父が設立した社会福祉法人が運営する施設で数年間働いた後、法人が2004年に立ち上げた「ひだまり館」の初代施設長に就任した。施設長として職員に伝えていることは、介護職は「クリエイティブ」な仕事であるということ。画一化されたサービスではなく、利用者の体や心の状態に応じた、多様性のあるサービスを行うことが大切だと考えている。「介護職は大変な仕事というイメージ。でも、考えて工夫した試みが上手くゆけば達成感がありますし、仕事における自己実現にもつながります」と職員のモチベーションアップに努めている。
○…二つ橋小と東野中の出身。娘は結婚し、今は妻と息子の3人暮らし。周囲から「非常識」と呼ばれるほどのドライブ好きで、思い立ったらすぐ行動に移し、鹿児島や福岡に遠征したことも。最近では、幼稚園の孫の発表会を見るため、静岡まで行ったそうだ。音楽も好きで、数年前から妻と一緒にクラリネットを習っている。「ドライブはあまり付き添ってくれないけれど音楽なら」と笑う。
○…認知症対策や持ち上げない介護の推進に加え、「地域貢献」を大きな目標に掲げている。これまでに認知症予防体操の講座を開いたほか、水害時に要援護者を受け入れる協定を区内福祉事業所と結んだ。今後は館内1階の大きなホールを使った新事業などを模索している。「地域の皆様に喜んでいただけるような取り組みを企画していきたいです」と、地域貢献をさらに前進させていく。
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