神奈川県家畜集合センターで3月26日、乳牛の品評会「第45回神奈川B&Wショウ」が行われ、阿久和南の(有)相澤良牧場(相澤広司代表)の「スウィートブライアー スプレー サファイヤ号」が最高賞となるグランドチャンピオンを獲得した。
同大会は、神奈川県ホルスタイン改良同志会主催で毎年行われており、県内各市町村の酪農家が参加。乳牛を月齢ごとに分け、骨格や毛並、発育状態など「見た目の美しさ」を重視し、強さや品位を備え、生産性の高い乳牛が毎年上位に選ばれている。
綾瀬市の県家畜集合センターで開かれた今大会には73頭が出品。同牧場は5歳以上のシニアの部で1位となり、さらに全部門のチャンピオンを獲得した。20年ほど前から参加しているという同牧場だが、全体のトップは今回が初となる。相澤代表は、「過去に部門別で受賞したことはあったが、ようやくチャンピオンを獲得できた。審査員によっても評価基準が違い、結果が分かれる中でよくやれたと思う」と結果を喜んだ。
コンディションも重要
出品した「スウィートブライアー スプレー サファイヤ号」は経産(出産を経験済み)の6歳雌牛。日頃から取引をしている北海道別海町の牧場から、5年前に相澤良牧場へやって来た。「牛のミスコン」と相澤代表が表現する通り、太り過ぎることなく、いかに美しい見た目を保つことができるかが上位進出のポイント。加えて、当日のコンディションも重要だと言う。体重約750kg、1日に約60kgの搾乳量があるというサファイヤ号。餌を食べ過ぎてしまうこともあるため、様子を見ながら胃腸薬やビタミン剤なども与えて体調を整え、当日に備えた。さらに、同じ月齢の牛でも、体格が良い方が発育状態も良好と見なされるなど、発育の早さも評価につながるとされる。餌の調整も含め、工夫を重ねた。
同大会の結果を受け、サファイヤ号は県代表として4月14日と15日、静岡県御殿場市で行われた「セントラルジャパン ホルスタインショウ」に出場。成年クラスで5位入賞を果たした。
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