県内高校生の力作1633点が集まった写真コンテスト(主催/県高校写真連盟)で、瀬谷高校3年生の衛藤杏美(あみ)さんの「精読」が、最高位の推薦に次ぐ特選を受賞した。区内高校では、衛藤さんが唯一の特選。今月6日に横浜清風高校で表彰式が行われた。
「ピリッとした空気」に刺激
約70校が加盟する県高校写真連盟は、同コンテストを年3回開催している。45回目の今回は1633点の応募があり、専門家による審査の結果、推薦1点、特選13点などが選ばれた。「精読」は、「知的な雰囲気が共感を呼ぶ」などと審査員から評価された。
衛藤さんは写真部に所属しており、特選獲得は2年ぶり。「精読」は、部の撮影会で訪問し、歴史的建造物などが点在する江戸東京たてもの園の和室で写した。室内に漂う「冷たくピリッとした空気」に刺激されて、「知的な女性」を連想。そこから、モデルとなる部員に本を持たせて、本の世界に没頭する「文学少女」を創り上げて、写真に収めた。また、逆光を利用して明暗を強調することで、見た目のインパクトも狙った。
出来映えに手ごたえを感じ、いつもは試行錯誤するというタイトルもすぐに決まった作品だったが、受賞について「まさか選ばれると思っていなかったのでビックリしました」と振り返った。
カメラ好きの父やおじの影響で高校から写真を撮るようになったと言い、「受賞が、家族や親せきの間ですぐに広まって。私以上に喜んでくれました」と話した。
これまでは、連盟主催の大会などを中心に出品してきた。今後は専門誌のコンテストにも挑戦して、入賞を狙いたいとしている。
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