県立横浜ひなたやま支援学校(伊藤秀樹校長/南瀬谷)の生徒たちが、一つ一つ手作りしている「ひなたやまベーカリー」。開校時から続くオリジナルパンは校内や近隣施設での一般向け販売により、地域での「ファン」も多い。地域との関わりは、社会参加を目指す生徒にとって、貴重な成長の機会になっている。
同校は、旧日向山小学校跡地に2013年に開校。中学校を卒業した、知的障がいのある生徒などが通う。「自己実現する人を学校と家庭と地域で支え、育む」を理念としている。パン作りは、生徒の働く意欲を培い、将来の社会生活に必要なことを学ぶ作業学習の一環。フードサービスユニットと位置付けられており、1年から3年まで計24人がパン・クッキー製作、販売・喫茶などに取り組んでいる。
ひなたやまベーカリーの商品数は、50〜60種。チョコロールやカレーパンといった定番商品に加え、生徒と教師がアイデアを出し合う新作もあり、「たこ焼きパン」や「オレンジクリームチーズパン」は人気だ。
生徒は製造工程において、計量・成形・トッピングなどを担う。9月からパン作りを始めた1年の女子生徒は「生地をこねるのが楽しい。少しずつ上手くなっている」と成長を喜ぶ。焼成作業は教員が専用機で行っており、モッチリとした食感がひなたやまベーカリーの特徴だという。
出来上がったパンは、不定期で校内販売するほか、下瀬谷地域ケアプラザや特別養護老人ホームに出張することも。学校近くの喫茶店にも納品している。販売時は生徒が接客し、1年の男子生徒は「笑顔で買ってくれる人が多い。それが嬉しいし」と充実した表情で話す。パンを待ち望んでいる人も多く、「次の販売予定はいつなのか」などと問い合わせもあるそうだ。
「地域とつながりを持つことで、リアリティのある経験を積むことができる。社会参加や自立を目指す生徒たちにとって、とても大切なこと」と同校職員。「地域住民の方には、これからも生徒たちの成長を温かく見守ってもらえれば」と期待している。ひなたやまベーカリーは、あす10月20日(金)正午から、下瀬谷ケアプラザで販売(無くなり次第終了)。11月17日(金)には校内販売を予定している(午後1時30分〜2時)。
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