特別養護老人ホームと高校生が連携 老学連携シリーズ【1】 「老学連携」にあたって 緑園都市睦愛園施設長 志澤秀一
学社連携、産学連携、更に高大連携と様々な教育連携が高校教育と社会教育・民間企業・大学間で行われておりますがこの度、新たに「老学連携」と称して、高齢者施設の緑園都市睦愛園と横浜緑園総合高校とで連携を結び、今年度より本格的にスタートいたしました。この連携は高齢化社会の到来で社会全体が高齢者をサポートしていかなければならない状況の中で、緑園都市睦愛園と次世代の人材育成を担う高校教育との連携は、誠に画期的なことであると思います。
具体的な連携としては、高校側から高齢者を支えるボランティア体験(読み聞かせ、レクレーション補助、車いす補助等)や華道・茶道の文化活動を通して、お年寄りの活気ある生活の支援をお願いし、睦愛園からは「福祉科目」履修生徒の現場実習の受け入れや介護基礎科目の講師派遣等のサポートをしていく考えです。
核家族社会のなかで、お年寄りとの触れ合いが希薄な高校生にとっても貴重な体験になると思います。またお年寄りにとっても孫のような高校生との触れ合いの中で、活気ある生活や生き甲斐を見出して頂けることと思います。このように老若異年齢交流を1年間継続的に活動できることは、新たな介護の時代を創りあげる契機となり、教育的にも大きな意義があると思われます。今後、様々な「老学連携」をシリーズで紹介していきたいと思います。乞うご期待ください。
〈著者〉志澤秀一。神奈川県立山北高校と大磯高校で校長を務めるなど、教育現場に長く携わってきた。その経験を生かし、同園施設長として「老学連携」を図っている。
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