老学連携シリーズ【8】 体験から学ぶ緑園都市睦愛園との連携を振返って 県立横浜緑園総合高等学校 校長那須野 教恵
県立横浜緑園総合高校は、平成20年4月に総合学科高校として開校しました。実践的、体験的な学習を重視すること、体験活動や地域連携を生かした活動を積極的に展開することなどが、教育活動の方針の一つとなっています。
昨年度末に緑園都市睦愛園施設長の志澤様より連携強化のお話しをいただき、生徒の社会貢献活動、福祉体験、職業理解の機会として様々な連携活動を実施してまいりました。人と人とがふれあい、交流する体験は、生徒にとって、また、本校職員にとっても得がたい学びの場となっています。
健康福祉に関心を持つ生徒が受講する「社会福祉基礎」の授業では、3クラスの生徒たちが、校内で学習した知識を睦愛園の職員の方のご指導の下に実践・体験をさせていただき、机上の学びを心と体を使った本物の経験にすることができました。また、日ごろ校内で活動することが多い部活動の生徒たちが、お年寄りとの交流を通して自分たちの活動の枠を広げています。睦愛園でボランティア活動をする生徒たち、職員の方々の働く姿を通して職業としての「福祉」を意識するようになった生徒たちもいます。家庭・学校を離れた場で、生徒とお年寄りがふれあう機会は、来し方、行く末を見つめる貴重な体験として、とても意味深いものとなっているようです。
今後、「高齢化社会」を支える高校生たちが、介護サービスの重要性やその役割等を学ぶ場としても、さらに連携を進めて行きたいと考えています。
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