老学連携シリーズ【9】 緑園都市睦愛園と子供たちの交流を通して 緑園西小学校3年2組担任 高木 圭
昨年の秋、「老人ホームのお年寄りの方たちに発表したい」という子供たちの素朴な声から緑園都市睦愛園との交流が始まりました。
小学校3年生になってから、「総合的な学習の時間」の中で自分たちの町のことを調べ、発表させていただける場所を探していましたところ、緑園都市に緑園都市睦愛園という特別養護老人ホームがあることを知り、子供自身で連絡してみたところ、快く発表の場を提供して下さり、班別の調べ学習に取り組み発表の時を楽しみに準備を進めてきました。
本番当日、子供たちは「喜んでくれるかな?」「お年寄りの方たちにちゃんと伝えられるかな?」と緊張しながら発表の場に立ちました。すると、子供たちは予想以上の多くの方々に聞いてもらえた事に喜び、お年寄りは子供たちの手を取って笑顔で言葉を交わし、中には涙を流して喜んでくださる方もいらっしゃいました。
クラスの児童たちは、「自分たちの思いをしっかりと発表したい」ということから始まりましたが「自分たちが何かをすることでお年寄りが喜んでくれる」「来るのを楽しみにしてくれている」ということを肌で感じ、子供たちは本当に貴重な体験をすることができました。
その後も、子供たちは緑園都市睦愛園を訪問することをとても楽しみにしており、クリスマス会や国語科での音読発表会など、定期的に訪問を続けています。そしてその都度子供たちは少しずつ確かな成長を遂げているように思います。
核家族化が進む中、子供たちにとって祖父母の世代の方たちと関わることが少なくなっている今、緑園都市睦愛園のお年寄りとの交流は他の人を思いやり豊かな心を育むことができる貴重な交流だと思いました。
これからもこのような交流を長く継続していきたいと考えています。
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