フォンテ・クリスマス・ジャズ・ナイトでジャズ・ピアノを披露する 今田 勝さん 中田南在住 80歳
体が潰れるまで生涯現役
○…泉区民文化センターテアトルフォンテで19日に開催される「クリスマス・ジャズ・ナイト」でジャズ・ピアノを奏でる。同センターで近年はニューイヤーコンサートを行っていたが、「モダンすぎるとわからないので、素人でも親しみやすいようなジャズにしようと。クリスマスの曲も入れた」。例年とは一味違ったコンサートになる。
○…幼少のころからピアノが好きだったが「軍歌を歌わされ、自由に音楽ができなかった」戦時中、中学校の音楽室で隠れて鍵盤を叩いた。戦後、明治大学在学中にジャズに魅せられ、学生バンドを結成し、主に米軍キャンプで披露した。卒業後は全国各地のコンサートやフェスティバル等で精力的な活動を続けるなど、トップミュージシャンとして長年にわたり奔走。現在も横浜や六本木、地方でレギュラー出演する。
○…ジャズ界個人対象の最高栄誉といわれる「南里文雄賞」を受賞。日比谷公会堂のサマージャズ・フェスティバルに43年連続出演、銀座ヤマハホールでJAZZ生活50周年記念リサイタル、スイス・モントルー・ジャズフェスティバルに出演など。国内外で活躍する中、一番うれしかったのはパリ訪問時にフランス人から求められたサインで、何十年も前に発表したLP盤2枚を持参してくれたことに、とても感激した。
○…「夜中に練習、作曲するので音が響くと迷惑」と、45年程前に都内から泉区へ。周辺に畑が多く、遠慮なく演奏ができたからだ。毎年秋に桜木町駅と関内駅を中心に開催され、1500人以上のプロ・アマ演奏家が参加、十数万人の観客を動員する「横濱ジャズプロムナード」に20年来、携わっており、泉区でもジャズフェスティバルを開催したいという夢がある。「生涯現役」を掲げ、自宅近くのセントラルスポーツクラブ戸塚で開館から約30年間、鍛え続ける。「体がぶっ潰れるまでやる」。3年後に60周年を迎える。
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