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泉区版 公開:2013年1月17日 エリアトップへ

駅からいずみ遊歩シリーズ24 泉(オアシス)探訪 立場バスセンターから通信隊へ ※協力・オアシス21世紀の会

公開:2013年1月17日

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 立場バスセンターより、かまくら道を南下し、高砂苑バス停を通り過ぎると、円形の85ヘクタール(100m×100mの85個分)の平原に出る。

 第二次大戦中、海軍の通信隊として建設された。戦後、米軍に接収され、朝鮮戦争等に利用された。この付近では、ラジオの1100Hz前後は電波障害となり受信できなかった。現在はその役目も終え、跡地利用の基本計画も固まったと聞く。ここから見る富士は季節ごと、また朝夕ごと姿を変え、感動する。

 この丘は、北から南へ、そして東西へと緩やかに下っている。約5万年前に形成された相模段丘と呼ばれる、旧相模川の河床礫(レキ)が基礎となっている。その上に箱根火山の二層の軽石層、さらに赤土と呼ばれる古富士の火山灰、そして腐植の集積から成り立っている。

 この丘に立って、今降る雨がこれら地層を通って再び地上に出るまで10年以上要するのでは?と想像する時、自然のサイクルを壊さないような開発を願うものである。

(文・写真=村上和治)
 

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