創立50周年で桜を植樹した下和泉住宅自治会の会長 小林 俊彦さん 下和泉在住 71歳
地域憩いの場に新たな桜
○…自治会が誕生した50年前に植えた神明公園の八重桜は半分が朽ちてしまった。かつて宅地化に反対し、自治会が管理・運営する同公園は盆踊り大会の会場にもなる地域の憩いの場。花壇や遊具、神社、秋まつりの神輿などを手づくりするなど、地域住民の愛が詰まった公園だ。50周年を機に泉土木事務所に相談し、イズミザクラ3本とセンダイヤ2本の贈呈を受け、同公園と下和泉住宅自治会館に2月17日、植樹した。
○…鎌倉市出身。就職した日立(戸塚区)労組の斡旋で同住宅完成1年後から住むが、早朝出て深夜帰宅する「寝に帰る家」で、隣近所も分からない状態だった。40歳代から体育指導員や青少年指導員を務め、5年前に同自治会副会長、3年前から会長に。地域での活動は25年に及ぶ。深谷通信所返還対策協議会など、数々の会合等に出席しており「会社にいるときより忙しい。日程のやりくりが大変」と笑う。
○…同自治会は造成当初から交通対策が大きな課題。自身も戸塚への通勤の際、深谷通信隊内のかまくらみちまで出て、長靴から靴に履き替えてバスに乗るといった苦労を経験した。自治会の自主運営で通勤通学用に下飯田駅やいずみ中央駅を結ぶコミュニティバス「Eバス」を走らせるが、日中と土日は便がなく、交通対策委員会で路線バス化や環状4号の路線バスの本数増を望んでいる。
○…自治会館での高齢者交流事業、病院や駅への高齢者・障害者の送迎支援、家事援助などの日常生活支援、認知症への理解や予防に向けた「ひばり会」発足といった高齢化対策に地域一体で取り組む。和泉町から下和泉への住居登録に伴う、高齢者の免許証や登記手続きなどを手伝う昨秋の個別相談会は盛況だった。高齢化の一方、最近は若い世帯が流入しており、子ども会の活動を通じた世代を超えた交流や、子どもから高齢者までが住みやすい町づくりも目指していく。
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