駅からいずみ遊歩シリーズ39 泉(オアシス)探訪 弥生台駅北口から新橋町を歩く ※協力・オアシス21世紀の会
今年の富士山は世界文化遺産登録で沸いている。
昨年は富士山噴火想定で話題になった。2011年3月の東日本大震災後、震度4以上の余震が年平均で20倍以上発生しているそうだ。巨大地震が噴火に結びつく例も知られていて、富士山噴火の議論が高まり、静岡、山梨、神奈川3県の避難訓練計画が進められているという新聞報道があった。
そんな折、図書館でみつけた「神奈川県地学ガイド」(奥村清編著、コロナ社)によれば、新橋町には箱根火山噴火の降灰堆積物で東京軽石と呼ばれるピンク色かかった灰色地層がみられる、という記述があった。夏の日、確かめに弥生台駅北口から阿久和川方面に向う。
途中、横山家長屋門に立寄り、木陰を選んで歩く。瀬谷柏尾道路の新橋交差点に出ると、左方面に中丸長屋門、右方向には相鉄線高架橋と五霊社(ごれいしゃ)がみえる。目の前に崖があって、際の小道を上り、付近を歩いてみたが地表はコンクリートで覆われていて灰色地層をみつけることは出来なかった。
噴火があれば火山灰は偏西風にのって区内にも降ることになる。天災への心構えを再認識する約1時間、7千歩の散策になった。
(文・写真=益田正廣)
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